校正をする際には必ず「変更履歴」ツールを用います。
これは、元の文書に加えられた変更内容を記録していく機能です。
論文のどこを、誰が、どのように直したのかが一目で分かります。変更内容は元に戻すことも出来ますので、著者は、その変更内容を承諾するか否かを判断することも可能になります。
どんなに英語に精通している人でも、ネイティブによる最終チェックは必須です。
英文法や言い回しのチェックだけではなく、文化的背景や各分野の論文形式などの観点からも的確にチェックされるので、論文がより自然で、洗練された仕上がりになります。
この作業を繰り返すことは、著者にとって良い勉強になり、英語力アップにつながるはずです。
では、「変更履歴」ツールの使用方法についてご説明します。
変更履歴を使用し、変更箇所が一目で分かります!
弊社の英文校正はマイクロソフトワードの「変更履歴の記録」ツールを利用して行います。このツールはワードに組み込まれている機能ですので、クライアント様は、特別なソフトを必要とすることなく、この変更履歴(校正の足跡)を見ることができます。

変更履歴の記録を使用せず、従来の赤ペンによる校正(朱筆校正)をご希望の際は、その旨お申し付け下さい。
頂いたファイルをプリントアウトし、赤ペンによる手書きで校正いたします。
校正後、スキャンし、PDF形式で納品いたします。
?@変更履歴を表示する
以下の4つの方法があります。➤ツールメニューから変更履歴の記録を選択します
➤チェック/コメントツールバーを選択し、 [変更の履歴]ボタンをクリックします
➤ステータスバー上の変更をダブルクリック、または変更上で右クリックをして変更履歴の記録を選択します。
➤ショートカットキー ⇒ [Ctrl + Shift + E] または [Alt + T + T]
※ 同じ操作をもう一度すれば、変更の履歴はつかなくなります。
?A変更履歴の表示
ドロップダウンを使用して、表示方法を次の4つから選ぶことができます。➤最終版(変更箇所/コメントの表示)
削除された文字列が吹き出しで表示され、挿入された文字列が下線を引かれた状態で本文中に表示されます。つまり、ここで表示される本文は英文校正が行われた後の最終原稿です。
➤最終版
英文校正後の原稿を表示します。つまり、吹き出しが消えた状態です。
➤初版(変更箇所/コメントの表示)
挿入された文字列が吹き出しで表示され、削除された文字列が取り消し線を引かれた状態で本文中に表示されます。つまり、ここで表示される本文は校正前の原稿内容であり、そこに変更箇所が示されていく形です。
➤初版
英文校正前の原稿を表示します。つまり、全ての変更を元に戻した状態です。
?B蛍光ペン、コメント機能
➤[蛍光ペン]の使い方内容の一部を目立たせたいときに便利です。
書式ツールバーにある [蛍光ペン]ボタンをクリック
↓
蛍光ペンでハイライトしたい文字を、ドラッグする
↓
作業が終わったら[蛍光ペン]ボタンをもう一度クリックするか、[Esc]キーを押す
➤[コメント機能]の使い方
変更について疑問点やアドバイスを入れたいとき等に便利です。
コメントを入れたい場所にカーソルを合わせる
↓
メニューの[挿入]から[コメント]を選び
(もしくはツールバーの [新しいコメント]ボタンをクリック)
コメントを書き込む
※コメントは表示/非表示、印刷/非印刷の選択が可能です。
?C変更内容を承諾する/元に戻す
➤変更を承諾する ⇒ ツールバーにある [変更の承諾]をクリックする➤変更を元に戻す ⇒ ツールバーにある [変更/削除コメントを元に戻す]をクリックする